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レントゲン透視下
ブロック注射

Cアームを用いた透視下
神経ブロックについて

神経ブロック治療は、身体の内部にある神経の周辺や、時に神経そのものにピンポイントで注射を行う、高度な手技が要求される治療法です。
当院ではより正確を期すため、Cアームという特殊なレントゲン(X線)装置を使用した治療を行っております。
Cアームはその名の通り、アルファベットのCの形をした投受光アームを供えたレントゲン透視装置です。通常のレントゲン装置は、据え付けでせいぜい上下にしか可動できませんが、Cアームは装置自体が可動式で、さらにアームの部分をあらゆる角度に回転することが可能です。どのような方向からでも透視が可能で、身体のあらゆる部分をレントゲンで観察することができます。
従来、骨折などの手術やカテーテル手術などで使われる、外科手術用の装置でしたが、当院ではこれを、神経ブロック治療の際の位置確認用に使用している数少ない医療施設の一つです。

レントゲン透視装置の
重要性

神経ブロック治療は、微細な神経やその周辺に注射で薬液を注入するため、一昔前は神経の位置を把握するには医師の経験と技術に頼るしかありませんでした。そこに至るまでには試行錯誤の繰り返しがあり、患者様には注射の痛みと神経にあたる痛みを経験させてしまうことになっていました。治療後、思ったような効果が得られない、ただ痛い思いをするというような失敗例から、一般的に神経ブロックは痛いというようなイメージも拡がったところがあります。
神経ブロック治療が開発されてから時が経ち、画像検査装置は小型で軽量な超音波検査装置の登場やCアームのような可動性の高いレントゲン検査装置が登場しました。これらの装置で神経の位置を確認しながら治療できるようになり、短時間で完了する正確で失敗のない治療に変わってきました。
高解像度の超音波検査装置は小型で安価ですが、Cアームは大型の手術用機器でなかなか導入が難しい部分もあります。人体の全体をカバーするペインクリニック分野では、Cアームによるレントゲン検査でのガイドの有効性が高いと言えます。

Cアームの特徴・メリット

通常、レントゲン検査装置はせいぜい上下など1方向にしか発光部と受光部を動かすことができません。
しかし、当院で神経ブロック治療のガイドとして導入しているCアームは照射部と受光部が対になってあらゆる角度に動かすことができるものです。
一般的には、身体の複雑な骨折の手術や心臓のカテーテル手術などを行う装置です。

骨の隙間が見えた上で針の刺入

X線は、骨のある部分を透過しないため、画像では白く表現され、その他の部分は黒の階調で表現されることで、骨の位置や状態を確認することができます。神経ブロック治療では、たとえば背骨の間から針を差し込んで、神経根や脊髄の周辺に薬液を注入することがあります。このとき、あらかじめレントゲン検査によって骨と骨の隙間が分かって入れば、どこに針を刺せばピンポイントに患部に注射を行えるかを正確に把握できます。しかし、骨の状態は患者様によって様々で、特に高齢者では骨の変形などで、脊柱と脊柱の間が変形していることもあり、通常のレントゲン装置では針を刺す位置が確認しづらいことがあります。そんな時、自在に回転できるCアームであれば、患者様を動かすことなく、いつでもレントゲン透視下で注入位置の確認ができることになります。

リアルタイムに針の刺入を確認が可能

神経ブロック治療用の針は非常に細いため、これをまっすぐに進めて、目的の部分に薬液を注入することは、大変難しい技術です。そのため、レントゲン透視下などでリアルタイムに針の位置を確認しながら行うことで、すばやく正確に目的の部分に針を到達させることが可能になります。
このとき、細い針がしなって、切口と逆の方向に進む性質のあることを利用して、しなった針を目的の場所に導く、ベベルテクニックとよばれるような技法を使用することもあります。
また、神経根ブロックなどは、脊柱管の出口部分にあるため、針は体表から8~10cm程度まで深く導入されることもあります。そんな場合もCアームで透視しながら針を導入していけば、すばやく安全に治療を行うことができるようになります。
当院はこうした治療を行うことができる、数少ない医療施設の一つです。

針の深さや薬液の広がりを確認が可能

通常のレントゲン検査装置では、発光部が1方向にしか動かせないため、患者様に身体の向きを変えてもらわなければ、横方向からの画像を確認することはできません。これに対しCアームでは、発光部を自在な角度に移動できるため、今、針がどのような深さでどのような位置に入っているかなどを縦方向から、横方向からと自在に位置を変えて確認することができ、安全で正確な治療に繋がります。

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