当院の
ペインクリニック外来
様々な「痛み」の治療を行います。
痛みを取り除く・少なくする事を専門としています。痛みは我慢すると、さらに強い痛みを引き起こし「痛みの悪循環」と呼ばれます。悪循環になってしまった痛みは、内服薬だけでは治療が難しい事が多いです。
「神経ブロック療法」を中心に、痛みを総合的に診断・治療します。
注射は基本的に超音波エコーガイドやレントゲン透視下で行い、効果を高め、合併症のリスクを軽減します。
来院の多い症状
腰痛・腰下肢痛
頚上肢痛・肩痛
帯状疱疹後神経痛
皮疹発症からなるべく早い受診が効果的です
頭痛
歯・口・顔・舌の痛み
自律神経失調症・冷え性
突発性難聴
コロナ後遺症
嗅覚・味覚障害・頭痛・脳の霧（Brain Fog）に対して、星状神経節ブロックを行っております。ご相談ください
多汗症
高周波熱凝固・パルス高周波
注射しても、効果が切れれば元に戻ってしまうのでは？
そんな疑問にお答えします。
ペインクリニックとは？
ペインクリニックのペインは英語のpain＝痛みのことです。つまりペインクリニックは様々な原因で起こる、「痛み」を治療することを専門にする診療科ということになります。
人は、ちょっとした痛みでも体力を消耗してしまいます。また物事に集中できなくなるなど精神的な消耗も起こり、QOL（生活の質）が大幅に低下してしまいます。
ペインクリニックは、様々な原因で全身に起こる痛みやしびれなどを、その原因となる疾患の種類に関わらず、抑えたりコントロールしたりすることを目的としています。
治療の方法としては、神経ブロックなどの注射療法、内服などによる薬物療法、漢方の考え方を採り入れた治療、リハビリテーションや理学療法、カウンセリングなどから、患者様それぞれの体質や痛みに合わせて組み合わせていきます。
ペインクリニックの治療は、基本的に健康保険が適用されますので、安心してご相談ください。
治療方法
神経ブロック
神経の周辺の炎症によって起こっている痛みや、神経そのものが何らかの理由で障害されて起こっている痛みに対して、原因となっている神経の部分にピンポイントに薬剤を注射で注入」するのが神経ブロック治療です。薬剤としては、神経の働きをブロックする局所麻酔薬、抗炎症作用のあるステロイド薬などを使用します。これによって同時に血流を阻害する元となる交感神経をブロックすることもでき、鎮痛・消炎に相乗効果が得られます。
神経ブロック注射は、一時的に痛みを止めるだけではなく、繰り返し注射を打つことによる治療効果が期待できます。血液をさらさらにする薬を内服されている方でも、重要血管を避ける技術で施行可能ですが、心臓カテーテル直後の2剤併用抗凝固療法（DAPT）を内服中の方は、注射ができない場合があります。その場合は個別にご相談ください。
パルス高周波・高周波熱凝固
神経ブロックをさらに進化させた治療法です。針を刺して薬剤を入れる。それだけでは効果が不十分な場合があります。そこからさらに、針の先端からパルス高周波を放出します。
保険診療では月に1回しか使用できませんが、それだけに効果は抜群で、今まで解決できなかった痛みを改善し得ます。
この治療は神経ギリギリに針を持って行く技術と、レントゲン透視や高周波治療機など専門的な機材が必要です。
大学病院などでしか施行されない治療を、クリニックで提供するのが当院の目標です。
飲み薬
鎮痛薬、抗炎症薬などの他、ペインクリニックでしか扱えない特殊な薬剤も使用しています。
漢方薬
患者様それぞれの証（体質や体調などに対する漢方特有の考え方）にあわせて適切な漢方薬を使用しています。
カウンセリング
痛みは、人には理解されにくいものです。そのことによって身体だけではなく心にも影響を与えます。そんなお悩みを真摯にお聞きします。
こんな症状がありましたら
お気軽にご相談ください
ペインクリニックの
対象疾患
治療の流れ
1初診
初診の際には、保険証、各種医療証、お薬手帳（お持ちの方）をお持ちください。また他院からの紹介でご来院の方は紹介状（診療情報提供書）、他院でのレントゲン検査等のデータをお持ちの方はそちらもお持ちください。
受付後は待合室でゆったりとしながら、お渡しした問診票にご記入ください。
問診票について、わからないことがある場合やご自身での記入が難しい方などは、遠慮なくスタッフにお声がけください。
2カウンセリング
ご記入いただいた問診票をもとにしながら、医師から痛みの状態や経緯、既往症、服用中のお薬などについて質問した後、痛みによって日常に不便がないか、痛みに関するお悩み事などを詳しくお聞きします。その際、痛みによって落ち込んでしまいがちな気持の問題なども遠慮無くご相談ください。
症状や状態にあわせて今後どのような治療ができるかなどについて丁寧にご説明し、患者様と相談しながら治療計画を決定します。
3治療
神経ブロック注射、内服薬や外用薬、漢方療法、カウンセリング、さまざまな機器を用いたリハビリテーションなど、治療計画にもとづいてその時に必要な治療を行います。
一度の治療で十分な効果が得られるケースから長期間治療が必要なケースまで、患者様の状態によって異なります。
4通院
初診終了時に、次回の診療時期についてご説明します。それにあわせてご来院ください。次回診療時には、治療後の痛みの状態、服薬の効果などについて詳しくお聞きし、現在の治療方法を継続するか、見なおしていくかなどを、ご相談の上決めていきます。